『modern blue』

2005.11.1 大塚ウェルカムバック

modern blue

are

violin : sasuke
bass : kouya furudate
drums : akihiro motohashi
piano : kazuaki sakamoto


set list

1.楕円
2.armando's rhumba
3.a night in tunisia
4.cantaloupe island
5.屋久島
6.james
7.la fiesta
8.song for bilbao


ライブレポート(by sakamoto)

1.楕円
今回はインストのオリジナル曲を2曲演奏しました
そのうちの1曲がオープニングの「楕円」です
私のpiano soloから入り3拍子のスウィングの曲
曲中4連符が多用されるスリリングな曲です
リズム隊の柔らかくかつスピード感のある演奏の上で
sasukeと私は心地よくソロを弾く事が出来ました

2.armando's rhumba
チックコリアの名曲
テーマがviolin、bass、pianoが2声のハーモニーによる
ほとんど書き譜に近い形で
しかもラテン特有の曖昧な連符が多用されているので
テーマ部での演奏者の呼吸が大変重要な楽曲です
soloのパートとユニゾンのパートのコントラストが
大変面白いまさに名曲です

3.a night in tunisia
前回のライブではsachiのボーカルを加えて
パワフルに演奏しましたが
今回はインストチームで前回よりしっとりした演奏になりました
といってもこれは結果論で果たしてどのような演奏になるかは
メンバー自体もその場にならないと分からない
リハのときには毎回また少し違う感じだったようにも思います
そのあたりがこのバンドをやっている面白さなんですよ

4.cantaloupe island
ハービーハンコックの名曲
前回はラストの曲としてかなり熱く演奏しましたが
今回は中盤での前回よりは冷静かつしたたかな演奏でした
この曲もまだまだ色々な演奏スタイルがありそうなので
またいつかチャレンジしたいと思っています
全員のソロ回しも入りで皆リハのときにも小出しにして
本番までメンバーにも見せないネタを用意しているようで
演奏者側も各人のソロを楽しみにしながら演奏しています

5.屋久島
私の曲の中では特に人気のある曲の1つである「屋久島」を
おそらく初めてライブで演奏しました
各人が派手な演奏力を一切使う事が無く進行していきますが
メンバーの繊細な楽曲理解力にはまさに脱帽です
いわゆる”難しい事”を誰もやる場面が無いので
むしろ演奏していて難しく感じるのですが
最後まで細かいアーティキュレーションの指示等は
全くする必要がありませんでした
不思議な緊張感が漂う私の大好きなテイクになりました

6.james
パットメセニーの名曲
前回に引き続き演奏しました
とてもポップで美しい楽曲ですが
演奏者側からすると超難曲であります
シンコペーションし続けるリズムと2拍単位でのコードチェンジ
部分的に細かく転調したり等難しいけど面白い曲です
しかもそれが音になって表に出たときに
極めて自然に響かなければ私の好きな「james」では
なくなってしまいます
このメンバーでなければきっと
取り上げる事が出来なかった曲ではないかと思います

7.la fiesta
チックコリアのリターントゥフォーエバー時代の名曲
この曲は私が音楽学校の学生時代
理論の授業で聴いて音楽観が変わるほど衝撃を受けました
今回この曲を演奏する機会を得て
改めてこの曲の中に広がる自由な空間と
リズムの面白さに驚嘆しました
この楽曲は今後も私にとって重要な1曲になると思います

8.song for bilbao
パットメセニーの珍しいセッション曲
単純なコード進行の陰に現れる
アクセントのような変拍子が大変印象的な1曲です
メンバー全員のソロ回しも入りラストにふさわしく
熱くなれる曲です
メンバーが各自に仕込んだソロネタを楽しみつつ
ライブは終了しました


全体を通してピアノに座る私から見て
特にリズム隊の2人の音楽性の高さには驚かされました
相変わらずの自画自賛ぶりを発揮してしまいますが
このメンバーと演奏出来てなんと幸せな事なのでしょう!
というのが私の率直な今の想いです


welcomeback村田さんのレポート

前回はヴォーカル入りのステージを披露して下さいましたが、
今回はquartet編成で登場です。
スタンダード曲中心の構成でしたが、
音楽制作集団として集まってるプレーヤーとあって、
そこは一味違います。

「チュニジア」をクラシックの曲であるかのようにゆったり聴かせたかと思えば、
「カンタループ〜」ではsasukeさんのフィドル的なプレイに、
各人のソロが飛び回り、泥くさく。
かと思えばオリジナルの「屋久島」では荘厳な世界を聴かせる…
この流れにはかなり引き込まれるものがありました。

有名曲も、modern blueというフィルターを通せば、
表現の道具に過ぎないのかも知れません。
こうなってくるとオリジナル曲ももっと聴きたい!
というのはワガママ過ぎでしょうか?(笑)


(photo by welcomeback)