

解説 k.sakamoto
lyric&compose : k.s.
vocal : n.suda(前半部)
vocal : y.yokoyama(後半部)
violin : sasuke
electric guitar : m.hirai
bass : k.furudate
acoustic piano , synthesizer : k.s
この曲は私が1998年に書いて完成させずにいた曲です
ある女性のお葬式に行った時
その女性のお孫さんにあたる少女が泣いているのを見て
きっと優しいおばあちゃんだったから
彼女はこんなに悲しい思いをしているのだろうと思いました
おばあちゃんが優しい人だったのは
少女にとってとても幸せな事だったはずですが
だからなおさら失った時の悲しさは
計り知れない程大きいのではと理不尽なものを感じつつも
人と人の繋がりについて考えさせられてしまいました
優しかった故に苦しくなる
けれども少女が受けた愛情は
きっと彼女の中で生き続けて
育っていくのではと思いました
断片的な歌詞と曲が同時に浮かんできて
全体の音のイメージも瞬時にして出来上がりましたが
そういった背景故に完成させる事を
長い間ためらった曲です
実はアルバム製作期間中もっとも最後に
レコーディングした曲なのですが
録音当日までこの曲を収録すべきか迷いました
以前ボーカルとギターと私のトリオで演奏会に出演した時に
この曲に別の歌詞をのせて演奏した事があります
音楽的には前半部分から展開部をへて
後半部へ入るといつのまにか転調しているところで
時間の経過と心情の変化を表現しました
前半部は解決しないメジャーコードの連続から
展開部へのダイアトニックモーション
後半部はダイアトニックモーションを中心に
同主短調や平行調からの借用コードを多用し重さを出しました
展開部のバイオリンの音はとても重く深く
この曲のイメージを的確に表現してくれました
私自身はこのアルバムでほとんど使わなかった
シンセサイザーを使いました